アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2011年5月7日

ネックのモダナイズの方法

Filed under: PGモデル,バイオリン製作 — い~ぐる @ 7:29 PM

トップブロックをどうするか迷っていたけれど、参考になりそうな製作者のブログが見つかった。

一つは、アメリカの製作者で、ストラディヴァリのコピーモデルを作っている人。

彼の記事には、モダナイズのときにトップブロックを変える製作者もいたけれど、変えずに使っている人もいたらしいことが書いてある。彼自身は、ストラディヴァリと同じサイズのブロックを使うコピーモデルを作っているから、このサイズでもよいらしい。接着強度の問題は吟味する必要はあるかもしれないですが・・

もう一つは、Gaglianoのモダナイズネックの写真を掲載したブログ

このモダナイズは、ネックのジョイントはオリジナルの釘打ちつけ型のまま行っている。どうやってネックを長くしたのか、ブログの作者も分からないと書いているけれど、少なくとも、オリジナルジョイントでも、現代の弦の張力に対応できるということだ。ネックを傾斜させて、ナットが低い位置にくるから、ネックジョイントにかかる力は、案外まっすぐなのかもしれないですね。

もう少し調査要ですけれど、これらの情報から、ストラディヴァリのブロック長でも、実用上はあまり問題なさそうな気がしてきました。

2011年5月6日

ストラディヴァリのトップブロック

Filed under: PGモデル,バイオリン製作(一般) — い~ぐる @ 11:00 PM

モールドに接着するブロックの高さ調整が一通りできた。

通常、このままブロックを接着する工程に入るのだろうけれど、ストラディヴァリのPGモールドをコピーした自分のモールドを見ながら、一旦、考え込んでしまった。

一番の課題は、(バイオリンの長さ方向に対する)トップブロックの長さだ。ストラディヴァリは、ここを12mmほどにしているけれど、手持ちのあらゆる資料を見ても、トップブロックが12mmなんて書いている資料はない。最低18mm、それより大きい資料がほとんどである。

この6mmの差は、ネック装着方法の違いに起因すると思うのだけれど、取り付け部分の強度以外に、ブロックの大きさそのものが音響的に楽器の音を変えると思うのだ。モダナイズしたストラディヴァリたちは、トップブロックの処理をどうしているのだろう?ブロックの交換はかなりの大工事になるので、果たして、交換したのかどうか・・

12mmのまま作ったとしたら、ネック強度にどれだけの影響が出るのだろう?

考えると夜も眠れない(古!)

とりあえず、モダナイズした楽器のX線写真を探して、ブロックの大きさの推定値を調べてみたいものだ。

(ということで、モールドへのブロックの接着は、またまた延期・・)

2011年3月10日

トップブロック

Filed under: PGモデル — い~ぐる @ 10:06 PM

いよいよ大詰めのトップブロックの整形となります。

例によって、ケビキで30.5mmに印をつけます。

今回は、水平に削るのに、ボール盤を使ってみることを思いたちました。ボール盤ならば、垂直にものを上下できるので、回転やすりを使って、水平に削れるのでは?と思ったからです。

ところが、削ろうと上からヤスリをおろすと、ゴムのパッドが歪んで、水平には削れないことが分かりました。

ゴムではなく、木材でパッドを作らないとだめそう・・

ちょっと、対策は後回しにします。

ところで、ストラディヴァリのモールドに合わせてブロックも用意していますが、ストラディヴァリのトップブロックは、今の多くの製作者のブロックよりも小さい気がします。

これでいいのだろうか・・・??

2011年3月6日

コーナーブロックの整形

Filed under: PGモデル,バイオリン練習 — い~ぐる @ 8:58 PM

ロアコーナーに続いて、アッパーコーナーのブロックの整形をしました。アッパーコーナーブロックは31.5mmにあわせるので、二つのブロックをクランプでつないで、片方の底面を平面にした後、ケビキをこの長さにして、削り位置を決めます。

その後、余分なところをノコギリと定盤上の紙やすりを使って削っていきますが、ここで、つい0.5mmほど余分に削ってしまった!

鉛筆でしるしをつけたあたりが削りすぎ部分。

ここまできて、またやり直しですか?と、少しブルーになったけど、よく考えたら、コーナーブロックのほとんどは製作中に削ってなくなる部分であり、バイオリンの中に残るのは、ほんのわずかなのです。そこで、削ってなくなる部分にハッチング部分を持ってくることができれば、作り直さなくてもいいかも?

とりあえず、この状態で検討してみることにしよう。

ヘンデルのバイオリンソナタEdurの終楽章の練習用伴奏MIDIを、cakewakeでダイレクト入力しました。

アレグロだけれど、入力と練習の都合上、遅いテンポに設定しています。MIDIなので、いつでも変えられます。

伴奏の入力をしていると、ヘ音記号もなんとなく読めるようになってきますね~

ヘンデルバイオリンソナタ Edur Allegro伴奏

2011年2月28日

ロアバウツコーナーブロックのバランス

Filed under: PGモデル — い~ぐる @ 2:09 AM

ボトムブロックは1つしかないので、バランスを気にしなくてもよかったけれど、コーナーブロックは二つあるので、左右の高さをそろえなくてはなりません。

ロアバウツのコーナーブロックは例の資料によると、32mmということなので、32mmに罫書きを入れて、のこぎりで切ります。その後、ノミやカンナで削りますが、左右をぴったりにはできないので、二つのブロック材をクランプでとめて、定盤の上においた紙やすりを使ってバランスを取ります。

ここ数日、花粉の飛散量が多いらしく、かなり、がつんと症状が出ている。なかなか治らないものですね~

2011年2月21日

バイオリンブロック材を整形

Filed under: PGモデル — い~ぐる @ 8:41 PM

切り出しただけでは、使えないので、垂直を出すことと、ブロックの底面を水平にして、ブロックの高さを横板の厚さにあわせて整形する必要があります。

スコヤ、ケビキ、ノミ、カンナなどを使って整形するのは、かなり大変です。

カンナがぜんぜんうまく使えないので、裏押ししてみたら、少し切れるようになって、とりあえず、ボトムブロックだけ整形しました。

ボトムブロックは、参考文献では32.5mm高にすることになっていますが、

The Art of Violin Making

ものの本によっては、31mmだったり、34mmだったりさまざまで、実際のところどうしていいのかよく分かりませんが、上の本が一番信頼できそうなので、32.5mmにとりあえずしておきます。

ボトムブロック一つ作ったら、もうくたびれたので、残りはまた今度。

急ぐ必要はまったくないので、のんびり作業ペースで進めます。

2011年2月20日

バイオリンブロック材の切り出し

Filed under: PGモデル — い~ぐる @ 8:03 PM

ホームセンターに売っている2X4のSFP材は、スプルース・ファー・パイン材のいずれかを使った木材ですが、木理を見極めて(笑)、スプルースを探します。2x4の1.8mの木材は300円程度で売っているので、ホームセンターの木材置き場から、もっとも目が詰まっていて、使えそうなものを選びます。SPFの安い材木は基本的に心材が多いので、材選びは慎重に。

バイオリンのブロックは横板の厚さとあわせるので、切りシロや、切り間違いを勘案して数ミリ余分な大きさに墨を入れます。

で、これを切るのですが、テーブルソーやバンドソーがあれば、きれいに切れますが、我が家には、そんなものはないので、手動で切ります。

1回切っただけではブロック全部はまかなえないので、二つ切り出し、ブロックのテンプレートで大きさを確認し、こちらも墨を引いておきます。

縦の切り出しにはノコギリは使いません。普通はなたを使うのでしょうが、あいにく我が家にはないので、普段、ほとんど使わない出刃包丁を使ってブロックを割ります。

いい感じに割れてくれます。大体大きさをあわせたら、モールドに合わせてみます。まだ接着はしていませんが、それっぽい感じになってきましたね。

まるでバイオリンを作っているように見えます(笑)

2011年2月12日

MDF材でストラディヴァリPG内型を作り直し

Filed under: PGモデル,バイオリン製作,機材 — い~ぐる @ 9:10 PM

思うところあって、PG型を再度作り直しました。

ホームセンターでMDF板を買ってきて、例によって、糸鋸で切り出し、ボール盤で整えます。

整えば内型をストラディヴァリの内型の原寸大写真と比較します。

ぴったりですね♪

夕方には、福山通運さんがきました。

荷物を持たずに、確認に上がってきて、「荷物を持ってきてもいいですか?」とたずねます。

自分では移動できないので、自宅配送にしてもらったので、当然、持ってきて欲しいのですよ。

(というか、頼んだ荷物を不要という人がいるのだろうか?)

エレベーターのない階段をえっちらおっちら運び上げてきたものは。

この写真では、全然分からないけれど、石定盤でした。重量31kg!

運転手さん、お疲れ様でした。

2011年2月6日

ヴァイオリンの内型(PGモールドらしきもの)

Filed under: PGモデル — い~ぐる @ 10:00 PM

外形がだいたい整ってきたので、ブロックを取り付ける部分を切り取って、モールドらしきものは完成。

ちょっと目には、よくできているように見えますね(笑)

2011年2月4日

PGモールドの外形を整える

Filed under: PGモデル,バイオリン製作 — い~ぐる @ 10:05 PM

大まかな切り出しが終わったら、次は、外形を整える作業をします。

普通はどうするのか分かってませんが、おそらく糸鋸やバンドソーで整えるのだと思います。

私は、ここはボール盤を使います(ちなみに、英語では、ドリルプレスって言うんですね。何で日本語はボール盤になったんだろ?)

直線なら、ガイドを使ってまっすぐ削れるのですが、全部が曲線でできているモールドは、手作業でガイド線にあわせていくので、滑らかな曲線にするのは難しいです。この後の修正もかなり必要になりそうな予感です。

何より、困るのが、大量の木の粉! 部屋中飛び回っているし、しかも、目や鼻に容赦なく入ってきます。

以前は掃除機で粉を吸い込みながら削ったのですが、エアコン、掃除機、ボール盤と3つのモーターを回すとブレーカーが落ちます。

そこで、エアコンを切りたくない時期は、優先順位に苦慮しますね。

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