音楽教室との裁判の証拠取得のため、著作権協会の職員が2年に渡り音楽教室に生徒として潜入調査する話。これは、実際にJASRACが音楽教室から著作権使用料を取ると言い始め、音楽教室から使用料不要の確認訴訟を起こされた現実の事件をモチーフにしている小説。
でも裁判はまだ結審していない(最高裁での判決待ち)なのに、もう小説化?
他人との壁を作る主人公が自分と一部重なり、興味深く読了
カシオペアの向谷さんのエッセーです。
彼がカシオペアに参加して、 作曲のヒントや練習やバンドの運営など、 様々な音楽活動をしていく中で感じたことをまとめています。
という本を読みました。
社会学の本ですが、読みやすく、後半はデータに基づいた話が多いので、引き込まれるように読み進められます。
「病、市に出せ」というのが徳島の海辺の自殺率が特異的に低い町の合言葉で、問題を早期に公開することで、心が病む前に対策できるのですね。
もう一冊、下町ロケット[3] ゴーストが、ようやく図書館の順番が回ってきて、読めました。いつもの佃節で、気持ちよく読めます。話の展開が早いので、電車の1往復で読み切ってしまいました。
この本の最後の方にCD紹介があるのですが、その中の、いつくかは持っています。
持っていない中で、興味深かったのが、クナパーツブッシュのワーグナーです。
聴いてみようかなと思います。
イタリア料理についての日本人の固定観念を引っくり返すようなインパクトがあります。
著者は北イタリアの出身なので、ナポリ出身者には違う印象があるのでしょうけれど、パスタやピッツァがイタリアで普通に食べられるようになったのは、1980年代以降だし、カプチーノはエスプレッソが飲めないアメリカ人向けの飲み物として作られたとか、すぐに出来るから「エスプレッソ」という名前なのに、日本のバリスタが何分もかけて煎れるコーヒーは各駅停車じゃないのか?など、歯に衣着せぬ論が心地良い本です。
なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか
この本は、タイトルを編集者がつけたのだと思う。タイトルの言葉は本文には出てきません。
副題のパンと日本人の150年が正しいタイトルでしょう。日本にパンが普及した過程を丁寧に取材して描き出しています。
子供の頃、小学館の少年少女 世界の名作という全集を愛読していました。
今は、こういう全集は少なくなったのですかね?
楽しい話も悲しい話も不条理な話も、何でも読んでこそ、情操教育な気がします。
子供の頃から、フォッサマグナと富士川・糸魚川構造線の区別は付けていませんでした。
でも、この本を読むと、実は構造線はフォッサマグナの西の端で、関東地方はほとんどフォッサマグナの上に位置しているということを知りました。
伊豆諸島も小笠原も、日本にどんどん近づいていて、伊豆半島や丹沢山系ができたように将来は日本列島にくっついて半島になってしまうというのも、地質学的には常識かもしれませんが、実感となってきませんね。
いろいろと発見がある本でした。
アマゾンに潜入してルポを書いて一躍有名になった、フランス人ジャーナリスト・マレのノンフィクションです。
中国が世界中の濃縮トマト(混ぜもの入り)を牛耳っていき、トマト加工品のいかなるものも安全ではないと思わせるものです。
南イタリアに「トマト加工工場」の一大拠点があり、ここでは、中国から3倍濃縮のトマト缶に(水だけでない)混ぜ物を加えて2倍濃縮の「イタリア産」トマト缶として、世界中に出荷されていきます。
ブラックインキという腐って真っ黒になったトマトペーストも、混ぜものと化学薬品で食品に加工され出荷されるという衝撃のルポになっています。
先日買った、レトルトのミートソースの味が少しおかしいと感じたので、もしかして、ブラックインキかも?
原作を図書館で借りて読みました。
原作を読んでから、先日、テレビで放映された宮崎アニメを再度見直しました。
原作を読んでいると、アニメでは時間の関係で分かりにくい部分がよくわかりますね。アニメは、短い時間にまとめるためか、原作と離れた部分も多く、原作の方がワクワク感は強いかも?
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