6月の夏至の日はパリ市は音楽祭が開かれます。
この日は、地下鉄も一晩中運行しているようです。

朝、知らない番号から電話があって、誰だろうと思いながら出たら、以前、地下鉄で知り合ったピアニストのティル君でした。
自宅からかけてきたので、教えてもらった番号と違って、分からなかったのでした。
今日は、ルーブルで良いコンサートが無料であるので、一緒に行こうというお誘いです。もともと、夜はルーブルに行くつもりだったので、一緒に行くのは大歓迎と答えて、21時にルーブル前で待ち合わせの約束をします。
今日は、街中のあちらこちらで音楽が演奏されるので、目の前のネズミ山公園をスタートとして、ルクセンブルグ公園、芸術の橋、ルーブル美術館に行ってきました。
ルクセンブルグ駅に着くと、ちょうど、演奏を終えた弦楽器演奏者たちが駅に入ってくるところです。
珍しくきれいに晴れた良い一日なので、ルクセンブルグ公園はすごい人です。
社交ダンスやジャズなど色々なバンドがあちこちで演奏したり踊ったりしていますが、少し公園内を散歩してみます。


公園の池ではヨットで遊んでいる人が大勢います。

夜は寒くなるので、ジャケットを着て歩いていたので、この天気では暑くなって、途中、アイスを買います。


ルクセンブルク公園には色々な人物の像がありますが、こんなものも発見。

ショパンの銅像です。
その他、公園内には美しい場所がたくさんあります。





公園を出て、オデオンからサンジェルマンデプレ方面に向かいます。路上でも、バンド演奏が行われています。

職場の人との待ち合わせは18時半に芸術の橋の上ということなのですが、少し早目なので、辺りを散歩しながら、その時間に合わせて移動します。







待ち合わせの時間にSMSで問い合わせたら、疲れたので19時半に行くということで、1時間空いてしまいました。かなり歩いたので、ルーブルの庭においてあるベンチに座って休んでいたら、まだ約束の時間まで2時間もあるというのに、そこにティル君が現れました(驚)。
ルーブルの中庭(ピラミッドのあるところではなく、その隣の静かな方)はかなり広いし、誰かを見つけるようなところではないのですが、すぐに僕だと分かったと言っていました。何か特徴的なところがあるのかな?
彼は、中華街で買ってきたというサンドイッチを持っていて、それで夕飯にするということですが、僕がお菓子しか持ってきていないのを知って、半分分けてくれました。二人でしばらく色々な話をした後で、職場の人たちの演奏を見に行かなくてはと彼に話して、一緒に芸術の橋に向かいます。
彼らは、ちょうど小休止中ということで、数人に挨拶をして、ワインやキッシュをいただき、演奏が始まるのを待ちます。ティル君は車なので、ワインは飲めません。

2曲ほど聴いて、ルーブルに戻ります。今日は無料コンサートなので、すごい数の人が並んでいます。でも、ティル君は、自分は身障者パスを持っているから並ばなくても大丈夫と言って、開場後に二人で、横から入場しました。
プログラムは、ベートーベンの序曲とムソルグスキーの展覧会の絵です。指揮者は、Paavo Järviさんで、彼はN響の指揮者もしています。


コンサート後、ティル君の奥さんのピアノの生徒さんと、飲みものを買って街を歩きました。ティル君はソフトドリンク、僕はPanach’を買ったのですが、もう一人はビールを買おうとして、アルコールは販売できないと断られていました。Panach’も若干アルコールは入っているはずですが、問題にされなかったのは不思議です。
地下鉄で帰るつもりでいたのですが、ティル君が送ってくれることになり、親切に甘えて、ゲートの前まで送ってもらいました。
朝から一日歩き回って、帰ったらそのままベッドに直行です。