アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2020年8月6日

マーシャルのミニギターアンプ MS-2

Filed under: ギター,技術的なお話,機材 — い~ぐる @ 11:42 PM

おそらく購入したのは20年くらい前ですが、未だに現役で売られていますね。電気製品にしては異例に長寿命製品です。

買ってから、音がどうも趣味じゃないのでほとんど出番がなかったのですが、机の上にちょこんと乗る小ささとオブジェとしても秀逸なデザインに、リビングで軽く音を出すのに使えるかも?と引っ張り出してきました。

ストラトやテレキャスタイプのシングルコイルのクリーントーンはそこそこの音質ですが、ボリュームマックスでも音量が低すぎるのと、低音源がほとんど聞こえません。一方、レスポールタイプのハムバッカーだと汚らしく歪んだ音が出て気持ち悪い。やっぱり、使えない?と思いながら、ネットを漁るとこのアンプの回路図を書き起こしてくれた人がいます。回路図を参考に改造を検討します。

パワーアンプの3ピンのフィードバック抵抗を変更し、パワーアンプのゲインを上げれば、シングルコイルの音量を確保できそうです。それとスピーカーへのコンデンサの容量やパワーアンプへのDCカットコンデンサ容量を変化させて、低音の音量を確保させましょう。問題はハムバッカーの歪みですが、回路上は特に問題となりそうなところは見つかりません。

分解して部品をチェックしていたら、C14のコンデンサの極性が間違って実装してあることに気が付きました!

これでは、まともに動作しないですね。ということで、この部分を修正して、電解コンデンサを全部交換、フィードバック抵抗を小さくして改造終了です。

改造前の試奏動画は

MS-2改造前

次に改造後の試奏です。

不快な歪が消えて、使う気になるものになりました。よかったよかった。ちなみに、回路図には、さらなる改造用にトランジスタまわりに赤ペンを入れていますが、クリーントーン以外で使う予定がないので、オーバードライブ用のトランジスタまわりの改造はしていません。エミッタのコンデンサ追加でかなりのゲインアップになるはずです。

コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

Powered by WordPress