読売新聞のサイト新おとな総研にビル・エバンスのCDの話が出ていた。
実は、ビル・エバンスは昔から大のお気に入りで、数枚のCDを持っていたはずである。(というか、レコードだったかもしれない)
今は、どこに行ったか不明なのだけれど、一番のお気に入りは、著名中の著名な「ワルツ・フォー・デビー」である。(当たり前すぎ?)
この作品、美しいメロディーの中に、ピンと張り詰めた緊張感が作り出す世界がすばらしいと思っている。
今は、私も少し丸くなったけれど、昔の自分は、音の厚い作品はとても聴くに堪えないという感性を持っていて、音の隙間に美学を感じていたのだ。そのころの愛聴盤は、ビル・エバンスのほか、ペンギンカフェオーケストラ、マイケル・フランクスなど、いわゆる音の隙間だらけで、孤立した音たちが不安定さとハーモニーを微妙なバランスで成立させる音楽が多かった。(これは、私の感覚なので、異論反論は却下する)
今回、読売新聞の記事には、もう一枚、気になるCDが紹介されていた。
記事には、
まぁ、何にせよ「『ワルツ・フォー・デビィ』をも凌ぐ名作です」という意見には大賛成である。『ワルツ・フォー・デビィ』には無かった重みというか厚みがあると思う。と書かれているが、ワルツ・フォー・デビィは、重みがないところに価値があったという私にとって、こちらのアルバムはどのように聞こえるか、と、ふと、クリックしてみた自分がいた(笑)。
丸くなった最近の私には、こちらが心地よく聞けるかもしれない。。