正月くらい実家に顔を出そうと、帰省中である。
この間にと、伽藍とバザールの著者、Raymondによる本、The Art of UNIX Programmingを読んでいる。
このタイトルを見るとプログラミングのノウハウ本のように思えるかも知れないが、実は、この本、歴史的な展望をベースとした、プログラミング思想の本とでも言うべき内容である。
コードサンプルはなるべく掲載せず、コードへのポインタにとどめ、代わりに思想をきっちりと解説するというスタイルで、読んでいて退屈さを感じることがない優れた読み物に仕上がっている。
Brian KernighanやDoug McIlroyなど、UNIXのオリジナル設計者たちへのインタビューを通して思想を確認したりしながらしっかりと地に足がついたスーパープログラマが持つべきリテラシをまとめてあり、駆け出しプログラマーや学生だけでなく、ベテランプログラマにも頭の整理にちょうど良いとおもう。
もう少し持ち運びやすい小型本で値段も下げてくれればもっと良かったが・・