アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2007年8月30日

中国製オートバイエンジンが面白い

Filed under: Weblog — @ 9:29 AM

中国のオートバイメーカーが作ったホンダマウント互換のエンジンが輸入されている。50~140cc程度のバリエーションがあるようだが、これらを国産のバイクのフレームに積み込み動かしている人たちがいる。

スーパーカブはともかく、そのエンジンを使ったモンキーなどの車種にはアフターパーツが山ほど出ている。そこで、中国製エンジンとアフターパーツを使って自前のカスタムバイクが作れる(はず)。

フレームも当然ながら中国製の輸入物があり、組み合わせてコンプリートマシンとして販売している店もあるようだ。

模倣製品という見方もあるだろうが、これらの元ネタは20年以上前から互換性を保っているスーパーカブなどの横型エンジンである。特許や実用新案にしても20年経てば当然切れていることから、これらのマウントと互換としていること自体には法的な問題はないと思う。

ただ、その品質はさまざまで、相当技術力のある人間でないと、安定稼動させるのは難しいらしい。

この状況って、昔見たような・・と思った。

そう、IBM PCの互換機が出始めてきたころの状況に良く似ている。

IBM PCの場合には、かなり早い時期に互換機が山ほど出てきたのだが、最初は台湾や香港の小さなメーカーが非常に品質の悪いケースやマザーボードを売り、動けばもうけもの的なマシンが多かったのだ。

ケースとマザーボードの取り付けが合わないなんて当たり前に発生し、あわなければ、ケースを切り貼りして動かしたものだ。

マザーボードもきちんと動作しないものも多く、当たり外れが非常に大きかった。国内PCメーカーは国内製作であることで品質の高さをアピールしていた。

それが、いつの間にか、彼らの技術力が上がり、大手からのOEM要請やそれにともなう技術指導などもあり、マザーボードは台湾製品が当たり前になって、さらに台湾の人件費があがり、中国に技術が流れて今日に至る。
国内でPC用マザーボードを未だに作っている会社はもうないかもしれない?

あと10年もしたら、オートバイの世界も、大衆車では日本製は駆逐され、中国製オートバイが世界の常識になるのかな?

ところで、イギリスやアメリカではキットカーというのは、ホビーとしてかなりの地位を占めていて、セルフビルドの車を動かしている人たちも多い。一方、日本では、法律上、大手メーカー以外が車を作ることを想定しておらず、セルフビルドの道は険しい。そんな中で、日本において、原付や軽二輪の世界は、キットカー的な面白さを保っている珍しいフィールドだ。楽しく安全にこういった遊びを楽しめるのは、貴重なのだ。一般ピープルが安いからと殺到して事故や故障などでトラブルが続出すると、必要のない規制をかけられる恐れがあるので、本当に技術が分かる人間だけが、小規模で楽しむようにうまく立ち回ってもらいたいものだ。

といっても、現状はとても普通の人たちが買うものではないので、心配ないと思うが・・

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