アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2006年2月28日

貝を買う

装飾の手法にインレイというのがある。

バイオリンのパーフリングもインレイなのだが、これは、

木の表面に溝を彫り、そこに埋めるように装飾の飾りを

していくのである。

バイオリンのパーフリングは木を埋めるのであるが、

昔のバイオリンの一部にはマザーオブパールインレイといって、

真珠貝の貝殻を埋めたものもある。

当然ながら、溝を正確に作るのも大変だし、それにあった

装飾を切り出すのも大変なものであるが、だからこそ

楽器に手がかかっている証拠であり、特にギターやマンドリンなどの

表面がフラットな楽器では高価な楽器には必ずといっていいほど

マザーオブパールインレイを施している。

バイオリンのマザーオブパールインレイがどうして廃れたのかは

分からないが、おそらく表板や裏板のアーチがきつく、

これに合わせた貝を加工するのが大変なのと、

音や耐久性などの問題があったのかもしれない。

しかしである。自分で使う楽器ならば、多少の耐久性は問題ないし、

マンドリンやギターで施されているインレイが極端に音に影響する

というのも納得いかないので、小さなインレイくらいかまわないかも?

ということで、白蝶貝を買ってみた。

本当は、大きなシート状のものを買えばいいのだけれど、

結構な値段がするのと、貝の加工は大変なので、アクセサリー用に

ある程度加工されたものを探した。

通販で買ったのだが、予想外だったのが、これらの貝、結構な厚さがある。

いくら自分で使うといっても、板を大きく掘り込んだらやはり音と耐久性に

自信をもてないので、なるべく彫る深さを減らしたいのであるが、

すると、貝を極限まで薄く削るという、これまた気が遠くなるような作業が

発生しそうである。

写真の、丸い貝は自分で好きな形に加工するために買ったが、

頭の中での考えと、手間隙がかかる実作業との間には大きなギャップが

存在するのであった。

さて、kityの弾き込みであるが、こういったのは一気にやらないと

そのうち忘れてしまうので、今日も、夜にもかかわらず、録音してみた。

レパートリーの中から数少ない明るく弾き込みに適していそうな曲ということで

選曲。

Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.

Powered by WordPress