今、レッスンでやっている曲は、「プレリュードとアレグロ」もしくは「前奏曲とアレグロ」と呼ばれる曲である。
実は、私の楽譜には作曲がプニャーニとなっていて、先生は「クライスラーだと思っていたのだけれどおかしいですね~」と言っていた。川畠成道さんのCDにはクライスラーと書いてあって、いったいどっちなんだ~と思っていたのであった。
その疑問は、今日到着したパールマン・ヴァイオリン小品集(1)の解説を読んで氷解した。
実は、クライスラーは「クライスラー編曲」と言いながら自分の作曲した曲をたくさん作っていて、この曲もその一つだったらしい。後に、彼自身が「実は、あれは自分の作曲だった」と暴露して、プニャーニのスタイルによるというコメントつきのクライスラー曲と扱われるようになったのだという。
全くクライスラーは人騒がせな人だ(笑)
多分、私の本の楽譜を編纂した人は比較的古い人なのだろう。クライスラーが暴露したことを知らなかったに違いない。
先生もそのあたりの経緯を知らなかったようだから、今度のレッスンの時に教えてあげよう(先生が生まれたときには、クライスラーはとっくにこの世にはいなかったから、知らなくてもしかたないね 笑)