幻冬社アウトロー文庫のきたみりゅうじのSEのフシギな生態・失敗談から学ぶ成功のための30カ条
を読んだ。
面白い本は一気に読めてしまうが、この本もそういった一冊。
ありがちな仕事上の失敗を楽しいマンガとともに収録している。自分の失敗から学ぶのはコストが高いが失敗談を他山の石としてしっかり学ぶのは駆け出しエンジニアに限らず必要なことだと思う。
長丁場のデスマーチを終えて、久々に自宅に帰った時に、留守番電話に入っていた彼女からのメッセージ・・・ああ無情と思わず天を仰ぐ彼の姿が想像できてしまう。
それはともかく、この本は特にソフトウェア技術者を目指す学生に読んで欲しい。
(で、ここで困ったチャン達のようにならないように、十分学んで欲しい 笑)
ただ、この本でもSECなどの啓蒙活動もそうだけれど、利益の出る上流工程に注力するように啓発しているけれど、上流工程をきちんとこなすのは、下流工程の技術力と実現するシステムの業務知識が伴って初めて実現できることを忘れがちである。(業務知識の件はこの本にも書かれていた)
ハード屋からSEに転向させられた友人からの年賀はがきに苦労している様子が書かれていたが、キャリアをリセットするような人事を平気でやっていたら、生産性が上がるはずもない。日本の会社は生産性について、無頓着すぎるよな。
生産性を気にするマイクロソフトの仕事の様子は、少し前に紹介した私がマイクロソフトで学んだこと
に書かれているので、この本とあわせて日米の仕事の進め方の違いを堪能するのも面白いかもしれない。
SEのフシギな生態
きたみ りゅうじ
SEのフシギな生態―失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条
[要旨]
アホな上司に振り回され、おバカな部下には泣かされる。外注業者は駄々をこね、クライアントは無茶を言う。「いい加減にしてくれよ…」そう言いたい気持ちをグッとこらえ、徹夜
コメント by 乱読日記 — 2006年2月15日 @ 11:34 PM
きたみりゅうじ『SEのフシギな生態―失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条』
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今回は、きたみりゅうじ『SEのフシギな生態―失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条』を紹介します。要件定義からテストの工程までの失敗話や裏話みたいなものから何か気楽に学び取りまし…
コメント by itchy1976の日記 — 2009年2月18日 @ 9:30 PM