アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2011年1月15日

ストラディヴァリな型々

Filed under: Gモデル,バイオリンの本,バイオリン製作 — い~ぐる @ 10:06 PM

宅配屋が持ってきたものは、ストラディヴァリ本(Stradivari (Musical Performance and Reception))の作者Pollensの、Stradivari’s Violin Formsという大型の本だった。

この本、驚くべきことに型の実物大写真が出ているのである。(本棚に入らないのですが・・)
気になるG型を測ってみると・・

どうやら、Sacconiの本が間違っていたようだ。

少し大きいことは大きいけれど、Sacconiの本に書いてあるほど、他の型と大きな違いはないような気がする。

Pollensは、ストラディヴァリの型を重ね合わせてみているので、ストラディヴァリが、少しずつ型の大きさを変更しながら実験してみた様子が分かる気がする。

2010年12月19日

Stradivariの内型

Filed under: Gモデル,バイオリン製作 — い~ぐる @ 12:54 AM

Gモールドを使うかどうか、散々悩んでいたが、やはり、PGにすべきと決断した。

その理由は、ストラディバリ博物館のモールドの写真にあった。

リンク先の写真で、PGとPのモールドは使い込まれた感があるけれど、
Gモールドはあまり使った感じがない。

これって、StradivariはGモールドの楽器はあまり作らなかった、もしくは、作っても気に入らなかったということではないかと思う。

PGはかなり頻繁に使われていた様子があるので、PGをベースに楽器を作るほうがよさそうだ。

Gの標準を外れた大きさは、A0モード、A1モードともに大きくずれた値となるので、バイオリンとしてはいかがなものかと・・(笑)

オールドイタリアンバイオリンの共鳴モードの値は、Joseph Curtinの論文に表が出ているけれど、黄金期のストラディバリやグァルネリはそれぞれほぼ一定の値となっている。

A0,A1モードは箱を作ると形状だけで決まってしまうので、B1モードを板圧を変更して調整することで音を変化させるというのが彼らの理屈。

倍音を調整するFry教授のやり方(Cremona Violins: A Physicist\’s Quest for Secrets of Stradivari)と合わせて、使うことで、いい感じになりそうな気がするではないか(笑)

2010年12月9日

SacconiとStradivariのGパターン

Filed under: Gモデル,バイオリン練習 — い~ぐる @ 8:20 PM

Sacconiの本のG型はおかしいんじゃないかという議論がネット上であったので、別のところからStradivariのG型をベースとした型の画像を取り出し、例によってサイズを調整してモールドテンプレートを作って比較してみた。

Sacconiの本から取ったパターンを下においているけれど、アッパーもロアバウツもかなり太めなのがSacconiのパターン。これだけ違えば音も違うだろうね。

前にも書いたけれど、そもそも、StradivariのGパターンは非常に大きい。モールドだけで354mmなのでバイオリンに仕上げると、362mmの巨大バイオリンになる。
Gパターンの楽器ってそもそもどれだけ残っているのだろう?
SoilがGとか、CremoneseがGとかう情報もあるけれど、これらが、こんなに巨大だとは思えないので、PGという他の情報の方が信頼できる気もする。

とまぁ、議論もいろいろあるけれど、今日は、アリゾナから、↓なものが届いたので、週末は板を削るか・・・(笑)

今朝の朝練の録音は↓

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2010年12月1日

Gモデル内型の削りだし

Filed under: Gモデル — い~ぐる @ 11:13 PM

回転やすりをいくつか試したけれど、結局のところ、サンディングドラム(紙やすりをゴムのドラムに巻きつけたもの)が一番良く削れる。前にも試して、その結論がでたはずなのに、学習しないやつ←自分

ロウアバウツの半分だけ削ったところで、時間もないので、とりあえず先送り。
これやっていると、防塵マスクをつけていても調子が悪くなる。
防塵めがねは、マスクの上につけるとすぐに曇って使えないので、目も痛くなると、あまり健康的ではないですね~

昨日の録音は、レベル設定が違っていたような気がするので、今朝の朝練では、再度、ミキサのレベル設定をやりなおしてみた。楽器は同じくkity。

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2010年11月30日

Cのブロック

Filed under: Gモデル,バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 11:24 PM

内型とペアとなる、C部のブロックを作ってみる。
C部の型紙は、内型から切り抜いた部分をそのまま使う。
大まかに糸鋸でくりぬいたブロックを、回転やすりで削る。

回転やすりの長さが足りないので、下の方が削れていないけれど、こんな感じ。

この後、ブロックをひっくり返して、同じように削っていくとできあがり。

この型とはまるで関係ないけれど、kityの魂柱を動かしたので、確認録音をしてみる。

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2010年11月29日

Strad 1715 Gモデル

Filed under: Gモデル — い~ぐる @ 9:29 PM

サッコーニの図面からストラディバリG型の型紙を作成したのは以前書いたけれど、
この型紙を使って、内型の製作に着手する。

まずは、

ダイソーのPP板にダイソーのスプレーのりを使ってコピーした型紙を貼り付ける。
(ついでに書くと、近所のダイソーではコピーサービスも始めたと出ている。まだ使っていないけれど、今後、大量にコピーするときなど安くできそうだ)

貼り付けた型紙ごとPP板をはさみで切り抜く。PP板はカッターで切れると書いてあるけど、
カッターを使うと、貼り付けた紙が引っ張られてうまくなかった。

この型を使って板に下絵を描く。

下絵に従って、板を切り出すのだけれど、製作家が一般的に使うバンドソーは一般家庭には通常置いてあったりはしないので、ここは、多少効率が悪くても、もっと一般的な糸鋸を使う。

こうやって、切り出した板たちは、まだ大雑把な切り出し状態なので、仕上げが必要なのだけれど、夜も更けていくので、とりあえず、今夜はここまでにしておこう。

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