アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2011年1月18日

魂柱を微妙に動かす

Filed under: バイオリン練習,バイオリン製作(kity),機材 — い~ぐる @ 10:47 PM

もう少し、深い音色がほしいかもと、ロアバウツの中心部付近を少し削ったKityで、朝練。

弾きながら、音のバランスを取るため、F穴の上部をほんの少し削る。

その後、魂柱を微妙に動かして、練習曲を録音。

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魂柱は動かす前の方がよかったかも?などと考えながら、ふと、録音機のMR-1を見ると、電池切れ寸前。

数分しか録音していないのに、何で電池切れになる?

ACアダプターを接続してみても、充電中にならない!

テスターでACアダプターの出力電圧を測ると、なんと0.2Vしかない。これでは、充電できないはずだ。

家にあった別のアダプターで充電をしつつ、先ほど、故障したアダプターのふたを開けようとしていたけれど、どうにも頑丈に作られていてふたが開かない。

あれ?これって、MR-2を買えってお告げかなぁ。。

KORG 1BITレコーダー MR-2

2011年1月7日

表板の調整初め

Filed under: バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 12:24 AM

実家の楽器は元旦から調整していたけれど、こちらの楽器も調整初めです。調整に使う工具は次のようなもの。

丸棒ヤスリや半丸ヤスリは一般的ですが、鍵型の針金のように見えるものは、自作の表板削り用のヤスリ。
こんな風に使います。

写真で削っているあたりは、G線D線の倍音を強調したいときに削る部分。ここと、駒足で、低音弦の音調を整えます。裏板を裏から削る道具も作ってみたのですが、メイプルはF穴から削るには堅すぎてうまくいきませんでした。音に大きな影響があるのは、表板なので、裏板は目をつぶっておきます。

少し削っただけで、体感的には大きな違いがでるのですが、録音すると区別がつきにくいのですが、使用前後で録音をしてみました。

まずは、削る前

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次に、削った後、

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私は違いが聞き取れないのですが、区別はつくかな?

2010年12月23日

抜けの良い音

Filed under: バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 6:34 PM

昨日の駒調整の音源を聞いていて、なんとなく抜けが悪いような気がして(PCのスピーカーの問題かも・・)、駒の上半分と表板を再調整してみた。

駒と表板、相互に音質に関係するので、両方を交互に調整しながら、確認を進めてみる。

でも、自分で弾いているとだんだん基準が分からなくなってくる(笑)
確認音源は、ずいぶん長いこと弾いていなかったこの曲↓

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抜けは良くなった?

2010年12月22日

駒足を薄くしよう

Filed under: バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 8:53 PM

The Art of Violin Makingをはじめ、
The Art of Violin Making
多くの本には、駒足の表板に設置する部分の厚さを0.75mm程度にすると書かれている。Kityの駒足もやすりでこの程度の厚さまで削ってみる。

駒を立てたままで削っているので、多少、塗装にも傷がついてしまったけれど、そのほかのもろもろの傷とあわせて、いつか修復しておこう。

その音は・・

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2010年12月21日

駒の厚さを落とす

Filed under: バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 10:13 PM

なんとなく音がおとなしいKityは、以前から少し駒が厚いのではないかと思っていたけれど、駒が曲がった経験からなんとなく厚いままにしていたのでした。
でも、調整しても音がおとなしいので、測ってみたら、通常より駒足の近くで1.5mmも厚かった。

これだけ厚いと、まるでミュートをかけているようなものですね~(笑)
そこで、急遽、のみで駒を削って標準の厚さに変更しました。
(のみを研いでいるときに右人差し指を少し切ってしまった)

その音は・・

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まだ駒を変更したばかりで楽器が慣れていないので、評価はもう少ししてからにします。

2010年12月14日

バイオリン音色の絶妙なバランス

Filed under: ヴァイオリンの本,バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 8:42 PM

Fry教授は、下記の本において、
Cremona Violins: A Physicist\'s Quest for Secrets of Stradivari
バイオリンを完成した状態から調整しないと良い音は出せないといっている。
彼は物理学者らしく、振動モードを3つに分解して考え、そのうちの1つを抑制することで、ストラディバリの音色が得られると考えている。
その中で、彼は表板に重点をおいて解析的に考えて、それに従って調整することで、音色の改善ができるとしている。

振動する部分は表板だけではないけれど、音の輻射という意味では表板が最大のポイントであることは間違いない。

ただ、横田さんのHPにもあるが、それ以外の要素も大きく影響するだろう。実際、いくつかの楽器をいろいろと削って音色を試してきた限り、表板以外にも大きく音の変化するところというのは確かにある。
ただ、これらの変化は微妙で、少し変えるとバランスが崩れたりする。

ストラディバリの時代、バロックバイオリンだった楽器たちが修正されて現代的になったとすると、ストラディバリが完成後に調整した内容はずれているはず。
つまり、現在評価の高いストラディヴァリウスたちは、モダナイズされる前のバランスと明らかに違うはずで、その評価されている音色は、ストラディヴァリが狙ったものだったのだろうかという疑問がある。

自分の楽器は、この微妙なバランスをいろいろと試しながら、あちこち削ったりしているけれど、今朝も、少し調整して録音してみた。

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音色は、微妙なバランスの元に構築されているので、少し板やネックを削ると音が変わる。
で、どこに評価ポイントを置くべきかというのも、いつもながら問題だけれど、Fry教授の評価ポイントを参考にとりあえず調整中。

オリジナル名器の響き~ストラディvsアマティにせまれるか?(笑)

ところで、ハイフェッツの103枚組CDセットってどうでしょう。。。(欲しいかも?と思うけど、聴く暇がないような)

The Complete Album Collection

2010年12月8日

ウィング(F穴の外側)の割れを補修

いろいろやっている間にウィングに割れが起きていたので、膠で補修した。
細いドライバーで角度をあわせ、魂柱を使って、F穴側から一晩押し付けておく。

右側のウィングはバイオリンの高音域の音色に決定的な影響を持つので、仕上げは慎重に。
ウィングの厚さの制御は材によって違うので、完成後しかできないので、Fry教授は、例の本Cremona Violins: A Physicist\’s Quest for Secrets of Stradivariの中では、完成後のバイオリンのウィングの厚さを調整する道具を作っている。
ウィングについて調べていたら、自由が丘ヴァイオリンのサイトでオールドバイオリンのウィングの調整についての記事を見付けた。

ついでながら、同じサイトのブログに、東京都交響楽団の菅沼さんの子供のころに使った1/16のバイオリンの記事がでていた。

自由が丘なら神奈川からはそれほど遠くはないし、一度話を聞きに行きたいですね。

ウィングの補修を終えたkityの音だしをしておく。

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2010年12月7日

魂柱を調整

Filed under: バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 10:24 PM

怒涛のごとく調整をしているけれど、テールピースを取り外したときに、魂柱の裏板接地面に少し隙間があったのに気が付いて、気持ち悪いまま使うより、魂柱を調整してしまえと、帰ってから作業をした。

本当は、新しい魂柱に作り直すつもり満々でいたのだけれど、ダイソーで買ったインスペクションミラーをグラインダーで研いでF穴に入るようにしたものを使って、魂柱上側接地面をチェックしたら、上はちゃんと接地しているので、下側だけ調整なら全部やり直すより簡単と判断したのだった。
(実は、調整といっても、削るしかできないので、長さとしてはぎりぎりいっぱいなんですが・・)

魂柱の接地面は、裏板の裏から立てる位置あたりに、魂柱を立ててみて、角度を決める。
これは、裏板のこのあたりは、ほぼ厚さが均一であるということが前提の作業。

魂柱を削ってしまったので、そのまま立てるのは難しく、弦を少し張った状態にして立てた。

一応、作業結果を録音で確認しておこう。

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テールガッドを調整

Filed under: バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 1:36 AM

駒からテールピースまでの距離が6mmほど短くなっていたので、テールガッドを調整して、標準の長さにあわせることにした。

今日は、大阪出張だったので、帰ってからの真夜中の作業だけれど、大きな音がでる作業ではないので、気兼ねなしにできる。

テールピースを外してみると、そもそもテールガッドの調整ねじの部分が不足していて調整できない。

そこで、黒い部分をナイフで削り、なんとかねじを奥までねじ入れて調整した。

弦を張りなおして測ってみると、ちょうどぴったりになった。

音出しは明日の朝だけれど、軽くはじいた音はいいかんじの気がする(笑)

2010年12月6日

駒を作り直す

Filed under: バイオリン製作(kity) — い~ぐる @ 3:22 AM

アイロンがけをした駒を使っていたkityだけれど、やっぱり、作り直すことにした。

まずは、手持ちの駒を削る。

駒足を調整して、少しベルやウィングを整えて、装着してみる。

駒足はもう少しぴったりさせたいところだけれど、とりあえず(←またか・・)、時間がないので、ここまで。

どんな音になっていることやら。

追記:
出がけに、ちょこっと録音してみました。

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