SamsungのChromebookは、ARM+mali GPUの構成になっています。
ChromeOSで動いていますが、これは、Linuxベースなので、普通にLinuxラップトップパソコンとして使うこともできます。
OpenCLを用いたGPUプログラム開発環境としては、一番、お手軽かもしれません。
手順は次の通り
- まずは、chromebookをDeveloperモードに設定します。
- Ctrl-Alt-Tでコンソールを開き、shellを起動します。
- croutonでchrootにしたLinux環境を整えます。
- ARMのデベロッパーサイトから、ドライバとSDKをダウンロードします。
- サンプルを動かしてみましょう。
Linux環境にTeXが使えるようにしたので、普通に、文章を作るためにもChromebookを使えそうです。
ところが、盲点だったのが、日本語でテキストファイルを編集する手段が限られているということ。
ChromeOS上では日本語も普通に入力できるのですが、HTMLファイルしか作れず、TeXのソースファイルが書けません。
Linuxでgeditでは日本語を含むテキストファイルを作成できますが、X11を立ち上げないといけない上に、よく使うエディタへの日本語入力がでどうしてもできずにいました。
ChromeOSのアプリを探して、テキストファイルを打ち込めるその名もTEXTというアプリが見つかったので、当面、これで作業しようと思います。
gnuplotやgimpなどのX11のグラフィックソフトを使うのに、startxfce4でX11モードにしていましたが、このモードだと、ChromeOSと行き来するのに、いちいちログアウトしないといけないので、若干面倒です。
そもそもChromeOS自体がX11で動いているのに、屋上屋を重ねる気がしていて、気持ち悪かったのですが、xauthを使うことで解決しました。
shellモードにしたら、
xauth list
で、現在のX11のサーバー情報を取得し、chrootしてから
xauth add
で、先ほどの情報を登録します。DISPLAY変数を正しくセットするとX11のアプリが動きます。
ウィンドウマネージャーがないので、アプリの窓を動かしたりはできませんが、gnuplotの出力を確認する程度のことは十分可能なので、仕事に使えそうです。