手持ちの機材をできるだけ活用し、月以外の惑星をもっと大きく写すには、いくつかの手段があります。
値段が(たぶん)安い方から、
- アイピースプロジェクションで、もっと拡大率の高いアイピースを使う(今の器材でOK)
- コリメート法をがんばる(今の器材でほぼOK)
- バローレンズで拡大
- WEBカメラのもっと高画素なものを購入
- 高解像度な一眼デジカメを使う
こんな感じだと思います。最初のふたつも悪くはないのですが、星を視野に入れることが、もっともっと大変になることを考えると、もう少し違う方法を試してみたくなります。
WEBカメラの解像度を上げるのは、一番効果的な気がしますが、バローレンズがあれば、目視でも大きく見えるようになるので、お得です。
ということで、とりあえず、思ったより安価に出ていたビクセンの2倍拡大バローレンズを買ってみました。
この、写真の太い方は、実は、Tリングとなっていて、一眼レフを接続できます。
Tリング用のアダプターを買おうかどうか迷っていたのですが、買わずにすみました。
バローレンズを使った場合と、無しの場合、いつものように、1km先の鉄塔で試してみます。
商品説明の拡大率は2倍となっているのですが、WEBカメラで使うと、もう少し拡大しているように見えます。
ついでに、バローレンズの先に一眼レフをつけてみます。
こちらは、さすがに小さな像になりますね。
この距離で、一眼レフのファインダーを見ながらピントを合わせるのはとても大変でした。それに、望遠鏡の接眼レンズの先に重たいカメラがぶら下がると、操作性がかなり悪いので、やはり、撮影はWEBカメラが一番楽そうです。
室内でも明るいとメーカーが宣伝している320万画素WEBカメラはどうかなぁ・・
でも、もっと問題なのは、微動のないフリーストップ経緯台の方かもしれません。
(粗動だけだと、星を簡単には追尾できません)
でも、まともな経緯台を買うととても高価なので、ここは,人間の能力向上に期待・・(笑)
夜、バローレンズを使って、土星を撮影しようとしましたが、どうしても安定して画面に星を納めることはできませんでした。やはり、微動がないと、撮影のための、星の追尾は難しいですね。
広角レンズで撮影した、土星・火星・スピカの写真をアップしておきます。
画面右 1/3の真ん中あたりの明るい星が、上から、土星・火星・スピカです。