アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2012年2月15日

木材改質の特許

Filed under: バイオリン製作,技術的なお話,機材 — い~ぐる @ 8:51 PM

木材のアセチル化の情報を探していて、特許が検索に引っかかりました。

見ると、発明者は、ペルナンブコの特性の論文の著者の松永さんです。

同じような特許をヤマハさんも出しています

特許には、ばらつきが少なく、よい効果が得られたと書いていますが、
ヤマハさんのバイオリンには、改質した木材を使っているのかな?

追試してみたいけど、この規模の設備になると、さすがに自宅では無理か・・

2012年2月13日

木材学会

Filed under: バイオリンの本,バイオリン製作,技術的なお話 — い~ぐる @ 6:57 AM

全くノーチェックだったのですが、木材学会の学会誌に、楽器用の木材の話が時々掲載されていたようです。

いくつかの論文を文献複写依頼に出そうと思います。
この中のペルナンブコの論文が、本人のHPに公開されています

ギター裏板用ブラジリアンローズウッド材の音響的性質/矢野浩之,姜 勝哲,古田裕三,梶田 煕/41巻1号17-24(1995)

バイオリンの弓に用いられるペルナンブコ(Guilandinaechinata Spreng)材の物理的力学的特性/杉山真樹,松永正弘,湊
和也,則元 京/40巻9号 905-910(1994)

バイオリン用材の音響的性質/矢野浩之,松岡一郎,椋代純輔/38巻2号 (1992年)122-127

2012年2月12日

木材の水分を測定してみる

Filed under: バイオリン製作,機材 — い~ぐる @ 12:42 AM

香港から水分計が届きました。頼んだのは4ピンタイプなのに、届いたのは2ピンタイプ(ずいぶん値段が違うはずなのに・・・)

それはともかく、とりあえず、手持ちの木材の湿度を測ってみます。

ネックブロック材として切り出したスプルースですが、測定値は12%。
楽器用木材としては、上限に近いですが、水分計の説明書(中国語)によると、平衡湿度は、北京あたりで11%程度と、これと大差ないので、普通にしていたら、これ以上の乾燥は難しいのかもしれません。

2012年2月10日

ウィルス除去・除菌・消臭などに二酸化塩素?

Filed under: つれづれなるまま — い~ぐる @ 8:09 AM

パンデミック対策のひとつに二酸化塩素によるウィルス除去の例が挙がっていたので、アマゾンで二酸化塩素を検索してみると、いろいろとありそうです。

とりあえず、値段も安い、車用のものをひとつ買って、試してみようか・・

カーメイト(CARMATE) 酸化分解で強力除菌・消臭 ウイルスも除去 「ドクターデオ 置きタイプ 車用 販売ルート限定品」 DSD4

2012年2月4日

バイオリンのブラインドテスト

Filed under: バイオリンの本 — い~ぐる @ 9:43 PM

日本の新聞にもしばらく前に報道されたようですが、ストラドマガジン2月号に、バイオリンのブラインドテストの記事が出ていました。
新作3本と、ストラディヴァリ2本(1715年、1700年)、デルジェス1本(1740年)の計6本を、21人のバイオリニストにブラインド状態で比べてもらったということです。

テストは2つの方法で行われ、最初のテストは、2本ずつ選ばれたバイオリンを各1分弾いて、どちらが良いか調べる方法、二つ目のテストは、6本バイオリンをベッドに並べ、20分間弾き比べる方法で優劣を決めています。ブラインドなので、演奏者は目隠し用のメガネをかけ、部屋を暗くしてあり、においで気が付くことを防ぐために、あごあてに、香料をつけています。

その結果、最上の評価を得たのが新作、最低だったのが、1700年のストラディヴァリだったということです。

このテストで何が分かるのかという批判も当然あるでしょうが、一つの結論として面白いと思います。

似たようなテストは昔BBCがスターンを呼んで行っていましたが、やはり、同じように新作とストラディヴァリの区別は付いていませんでした。

記事から、グラフだけ引用します。
Joseph Curtin, Blind testing, The Strad, Vol.123,No.1462,pp.48-52, Feb.2012

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