モールドに接着するブロックの高さ調整が一通りできた。
通常、このままブロックを接着する工程に入るのだろうけれど、ストラディヴァリのPGモールドをコピーした自分のモールドを見ながら、一旦、考え込んでしまった。
一番の課題は、(バイオリンの長さ方向に対する)トップブロックの長さだ。ストラディヴァリは、ここを12mmほどにしているけれど、手持ちのあらゆる資料を見ても、トップブロックが12mmなんて書いている資料はない。最低18mm、それより大きい資料がほとんどである。
この6mmの差は、ネック装着方法の違いに起因すると思うのだけれど、取り付け部分の強度以外に、ブロックの大きさそのものが音響的に楽器の音を変えると思うのだ。モダナイズしたストラディヴァリたちは、トップブロックの処理をどうしているのだろう?ブロックの交換はかなりの大工事になるので、果たして、交換したのかどうか・・
12mmのまま作ったとしたら、ネック強度にどれだけの影響が出るのだろう?
考えると夜も眠れない(古!)
とりあえず、モダナイズした楽器のX線写真を探して、ブロックの大きさの推定値を調べてみたいものだ。
(ということで、モールドへのブロックの接着は、またまた延期・・)