インプレスのサイトに、澤村徹氏の下記の記事が出ていた。
和製ズミクロンと呼ばれたRIKENON 50mm F2.0を最新のデジカメで使おうというものだけれど、実は、私は以前からRIKENON 50mm F2.0を使っている。
全くの偶然だけれど、ここしばらくの間にこのブログに載せた写真はすべてこのレンズで撮影したものだ。
澤村氏の記事は巧妙に、マウントアダプターさえ入手すれば、簡単にオールドレンズが使えるかのように書いているけれど、この記事のデジカメを使ったら普通のユーザーには非常に使いにくいだろう。
PENTAXのデジカメは、オールドレンズユーザに優しく、オールドレンズでもワンタッチで露出調整できる半自動絞りの機能があるし、フォーカスが合ったことをファインダー内のマークで教えてくれるので、マニュアルフォーカス、マニュアル露出のオールドレンズも私のような初心者にも普通に使える。
さらにいうと、RIKENONのマウントはKマウントなので、PENTAXでは、アダプターさえ不要で、そのまま装着できる。
ところが、他のデジカメでは、実絞りしか使えないものが多く、レンズリングで絞ってしまうとファインダーが暗くフォーカスが合わせられない。だから、彼も、おそらく、一度絞りを解放にして、フォーカスをマニュアルであわせた後、リングで絞って、暗いファインダーで露出を補正して撮影しているはずなのだ。
こういうかなりマニアックな儀式を経ないと使えないものを、ちゃんと説明しておかないと、記事を真に受けて、マウントアダプターを買ったけれど使えないという人が続出するような気がする。
もっとも、数千円の投資なので、良い経験ということですむかもしれないけれどね。