アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2010年10月11日

1ビットレコーダ KORG MR-2

Filed under: 機材 — い~ぐる @ 7:53 PM

MR-2が出ているのは知っていたけれど、MR-1も持っているし、録音性能自体は大きな差がないことから、できるだけ買わない理由を自分の中で言い立ててきた。ところが、一昨日、S氏と会ったときに、「MR-2を買ってしまいました」と見せびらかすではないか。しかも、バイノーラル型マイクもセットで持ち歩いていて、ジャズのライブハウスなどでは、店に断って録音させてもらったりするらしい。

1ビットレコーダの何がいいかというと、通常、よく言われる音質の高さもさることながら、オーバードライブ時の音のつぶれ方が非常にまろやかとなる点が一番かと思う。

通常、レコーダのレベル設定は非常にクリティカルで、フォルテシモで、最高レベルぎりぎりに収めないと、S/N比が取れないので音質劣化する。ところが、CDのようにすでにレベルが圧縮された音源ならともかく、生演奏において、最高レベルがどこになるのかは、リハーサルで録音したとしても本番では違ったりすることから、判断が難しい。

そこで、通常は、最高レベルのポイントと思う数dB下に録音レベルを設定するが、なかなかうまく当たらない。

レベルアンダーだとS/Nが悪く、音質が劣化するが、レベルオーバーは完全にクリップしてひどいノイズになるのが、普通のA/D変換機の特性。

ところが、1ビットレコーダでは、レベルオーバー時にこのクリップ感が非常に少ない。+3dBくらいになっても、クリップした感じがしない。この安心感はとてもすばらしいことだと思う。

と、この特性はMR-1もMR-2も同じ。
MR-2は、記録媒体がHDDからSDカードに変わったことと、単3電池で駆動できるようになったこと、マイク内蔵となったことの3点が大きく異なる。

この違いは、外に機材を持ち出すときに決定的な違いとなってしまう。MR-1はHDDなので、電池がすぐになくなり、外では長時間の録音ができないが、MR-2はSDカードに記録するので電池の持ちはよい上に、単3電池を用いるので、いざとなればコンビニに走れば調達できるし、記録媒体も交換可能なので、容量不足を心配する必要もない。

であるが、外で録音することがほとんどない私には、MR-1で十分と、自ら言い聞かせている。場合によっては、MR-1を改造し、HDDからSSDに載せかえるのも選択肢になるかもしれない。
その場合、壊れた場合や改造中の機材不足を補うために、MR-2を調達しておくか・・・(あれ?)

KORG 1BITレコーダー MR-2

Powered by WordPress