アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2008年12月5日

物理的なインタフェースのUI設計

Filed under: Weblog — い~ぐる @ 7:30 AM

もう随分と昔の話になるが、産業機器を開発する会社に勤めていたころ、筐体のインタフェースの口はメス型にするようにと言われていた。

オス型のコネクタはピンが折れることがあり、ピン折れで機器の故障となることがよろしくないということだった。

これはこれで一理はあるかなと思っていた。何しろ、その産業機器は1台が数十億円していたので、機器側の故障となると半端じゃすまないのだ(ケーブルなら消耗品で取り替えればすむ)。

ところが、シリアルケーブルのDCE/DTEを見ても分るように、筐体にオス型のコネクタを付けることを厭わない文化もある。どちらがよいとかいうのではなく、思想の問題だろう。

昨日のことであるが、某オークションサイトで落札した、ゲームポートに接続するMIDIインタフェースが到着した。中古品であるから、さっそく動作確認を…

ということで、PCの後ろのゲームポートにインタフェースを接続し、電子ピアノのMIDIコネクタにケーブルを繋ごうとするが、設置場所の関係でコネクタに書かれているポート名が読みにくい。

なんとか、3文字か2文字かは分ったので、おそらくOUT/INであろうと、ケーブルのOUTを3文字側に、IN側を2文字側に接続し、WindowsのコントロールパネルからMPU-401ドライバをインストール(って、これはレガシードライバなので、検索にはかからず、リストから選ぶだけだが)。

サウンドのプロパティ(だったかな?)から、MIDI機器をMPU-401に変更し、MediaPlayerで以前に打ち込んだ、パッヘルベルのカノンの伴奏を演奏させる…が音が出ない?

接続を確認したり、ソフトをMIDIシーケンサに変更したりしたが、同じだ。

う~む、中古品だし、原因追求をどう進めるべきか?(といっても、MPU-401なんて、単純構造なので、そうそう壊れそうもないのだが)

と思いつつ、ふと、MIDIのIN/OUTについて思いだす。

そうだ、MIDIでは、INはOUTに、OUTはINに接続しないといけないだろう?

オス型のケーブル端にOUTと書いてあったら、普通の人はOUTコネクタに挿すと思うが、このケーブルはきっと、PCのOUTのつもりで書いているに違いないと思いつき、OUT/INを入れ替えると… ちゃんと音が出るではないか!

ユーザーを迷わす設計はよろしくない。

MIDIは日本からの提案だけれど、アメリカ人が考えたら、きっと、INはメス型、OUTはオス型のコネクタとしたのかもしれない。と、ふと考えたのであった。

PS:先日来、IMEにSKKIMEを利用している。これはこれで便利なのだが、なんとなく、キーを打つ指に力が入ってしまうのは慣れていないから?

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