アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2006年2月25日

ホワイトバイオリンKityKiteの産声

男は、前夜の疲れを引きずったまま、倒れこむように家にたどり着いた。

家には、愛器eagleと新しく到着したばかりのKityKiteが男の帰りを待ちわびていた。

「待ってろよ、しばしの休息の後、お前たちの相手をしてやるからな」

男は一声かけた後、ベッドに倒れこんだ。

いくばくかの時間が過ぎ、ふと、気がつくと、男の足元には、未開封のダンボールが一つ転がっていた。

いぶかしげに箱を開けて出てきたものは・・・

BEHRINGER STUDIO CONDENSER MICROPHONE C-1

ぉお、なんとBEHRINGERのスタジオコンデンサマイクではないか。

こんなものが、私の元にくるなんて、USBオーディオインタフェースUA-25の

EDIROL UA-25

24bit/96KHzの録音機能を用いて楽器の音を録れという、神の思し召しか?

追記:こう書いたが、24bit/96KHzで処理可能なソフトがほとんどなく、MP3に変換したときに、おかしな音になっていたので、一旦、16bit/48KHzに変換してから、MP3に落としなおした。DAWのソフトを入れれば出来るのだろうか・・・

前のブログに書いたように、ホワイトバイオリンKityKiteは乾燥期間中である。

こいつは、板厚調整を行い、eagle以上の音質を目指すつもりなのであるが、板厚調整後の音質がどのようになるかは、初期の音を記録しておかないと分からない。

そこで、ちょうどよい機会だ、KityKiteの音を残しておこう。

ということで、早速、KityKiteのセットアップに入る。前に書いたとおり、KityKiteの各パーツは調整済みであり、弦を張って顎あてをつけるだけでセットアップは終了する。もちろん、「普通このキットを買った子供たちは、駒の調整や魂柱の調整などはやらない」はずなので、キットの音といったときには未調整の音を残すべきだろう

という理由で、私も今回は調整をやらない。

決して怠惰ゆえに調整をサボったわけではない

セットアップが終わっても、当初弦はどんどん伸びるので、すぐには演奏可能な状態にはならず、しばらくはチューナーと格闘しながら、弦の落ち着きを待つ。

さて、それでは、録音である。

すでに、レッスンでやったレパートリーは出尽くしてるのと(笑)、私の演奏技術という不確定要素はなるべく排除すべきなので(とはいっても、右手のテクニックがないので、本来の音は出ていない)、単純なスケールを録音した。

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ちょっと、鼻が詰まったような、何ともいえぬ音である。

では、表板の調整はしっかり出来ているはずの、eagleでも同様に録音することで、差を聞いてみよう。

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録音レベルを均質にできないため、再生してもほとんど分からないが、実は、楽器の音量にも大きな違いがあり、eagleはKityKiteよりもはるかに音量が出ているし、鼻が詰まったような感はない。

KityKiteがこれからの調整で、どこまでeagleに迫り、また、乗り越えられるかは一つの楽しみである。

(6800円のKityKiteに簡単に乗り越えられたら、少し悲しいかも? 笑)

追記:鼻が詰まったような音は、もしかしたら、まともな弦に替えて、楽器を弾き込むことでよくなるかも?

ちょこっと遊んだ限り、KityKiteは結構弾きやすい楽器である。チャルダッシュのフラジオもわりと素直に出てくれる。(eagleがフラジオ出にくいだけか?)

このまま少し弾き込んでみないと音の比較にはならないかなぁ?

2 Comments »

  1. 気がついたらコンデンサーマイク、、、、粋な神様ですね。
    いろいろ置いていってくださる神様、、、私の所へも寄って下さい!
    で、でも、サイトを見たら、そんなに高くもないんですね、マイク。
    びっくりデス。
    これは、次回の帰国時の良い目標が出来ました。
    それはさておき、、、Kityの方だけを聴いていると、十分バイオリンらしい音に聴こえましたが、eagleを聴いてしまうと、さすがに音量といい、音質といい、先輩の威厳を感じますね。
    マイクが良いので、違いも良く分かるのだと思いますが。
    板厚調整後の音を聴くのがたのしみですね。
    ニスを塗るとまた変わるでしょうしね。
    次は、何を思し召しになるのでしょう、、神様。

    コメント by 菊田 — 2006年2月26日 @ 4:53 PM

  2. そうなんですよ~
    このマイク下手なダイナミックよりずっと安価で、思わず買い物籠に入ってしまったというわけです。
    今日のレッスンで、二つのバイオリンを先生に弾いてもらいました。後で、今日のブログに先生の演奏をアップしますが、私的にはちょっとショックでかい。弓も楽器も肩当も全て私のを使っているのに、どうしてこんなに違うの~!!
    96KHzからMP3に落とせるソフトが必要なのですが、実は、このあたりの変換エンジンは私の専門に近いので、市販ソフトを買うのは・・・というのと、市販の高速なソフトは変換精度をサボっているのでせっかく24ビットで録音しても意味ないしなどと、時間もないのに、手持ちのリファレンスソフトを使って変換するプログラムを何とかしようかと・・まぁ、遠い将来ですね 笑
    白木の状態での音をニスで悪化させたら何にもならないので(笑)、次は慎重に計画立てなくっちゃと気持ちだけは持ってますが、どうなりますことやら。

    コメント by い〜ぐる — 2006年2月26日 @ 7:47 PM

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