アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2006年1月9日

バイオリン:E線の枕

Filed under: バイオリンキット — @ 2:50 PM


色々なバイオリンの写真を見ると、E線の駒の上に、何か小さな布切れのようなものが置かれていることがある。これを私は勝手に枕と呼んでいるが、金属弦を利用していると細いE線は楓の木でできた駒に沈み込んでいくので、それを防ぐために豚の皮を置くらしい。

自作バイオリンも最初駒にE線が沈み込んでいったので、枕を置こうと考えたが、豚の皮などわざわざ買う気にもならないので、古い牛の皮のカバンの端を少し切り取り、枕にしていた。

バイオリンの先生に音を聞いてもらったときに、「G線は良く出ていますね。あと、E線の音がもっとパーンと出るといいのですけれどねぇ。これ(と枕を指す)、ないと駄目なのかな」と言われた。先生の駒は枕ではなく、何かテープのようなものが張ってある。

で、良く考えてみれば、無制限に沈み込むものではないだろうし、元々、駒が高くテンションがきついときに沈んだのだから、駒の調整が終わった今ではもしかしたら沈まないかもしれないと、色々理屈をつけては、枕を取ってしまった(笑)

昨日、レッスンの時にまた自作バイオリンの音を聞いてもらったけれど、今度は評判が良かった。
「すごく響きますよね~」とのこと。先生のバイオリンよりも胴の厚さがあるので、これが響きに影響しているのかも?
「これなら何十年も使えますよね」って、何十年もこちらの身が持つかどうか分かりませんが・・(笑)

ということで、結構評判も良く気をよくしているのであった。

写真で、指板の端に乗っているのが枕に使っていた皮の切れ端である。

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