アダルト・ヴァイオリン May the force be with you..

2005年11月8日

バイオリンの魂柱調整

Filed under: バイオリンキット — @ 12:03 AM

自作バイオリンはE線、A線の音がおとなしかったので、魂柱の位置が悪いと
判断し、位置をチェックする冶具を作成し、魂柱の位置を調べてみた。
すると明らかに、本来の場所より低音側に外れている。

魂柱の調整は魂柱立てで少しずつ動かして行うのであるが、
fホールから魂柱立てを差し入れて多少押してもビクともしないので
力を入れたらパタンと魂柱が倒れてしまった!

魂柱なしで弦を張っていると表板にストレスをかけるので、
あわてて弦を緩め、バイオリンをひっくり返してfホールから
倒れた魂柱を引き出す。

で、次は、これを再び立てなくてはならないのである。

何度やっても(魂柱は一度で立つことなんてないので、何十回となくやっている)、
この作業は慣れないというか、無理だろう普通と思いながら努力する。

fホールの隙間から、魂柱立てに突き刺した魂柱をいれ、狙った場所の近くで
表板と裏板の間に挟むように魂柱を立てるのである。

無事立ったところで、駒の足から右端から0.5~1.5mm、後ろに2~3mmの範囲に
魂柱を移動しなくてはならないのである。

前回、これが後ろに大きくずれていたので、高音がうまく伝わらず
A線、E線がおとなしい音になってしまったので、今回はなるべく
このあたりに持っていく努力をした。

大体あってきたのであるが、後一歩のところで、調整し切れていない。
駒の真下くらいになってしまったので、このままでは高音が出すぎて
硬い音になるだろう。でも、横に動かすのと違い、前後は多少力を
入れると倒れそうな気がして(というか、今日も2度倒している)
中々踏み切れず、結局多少硬い音になるのを覚悟でそのままで
セットアップをすることにした。

無事(?)立った魂柱であるが、音を出しての確認は夜はできないので
また今度のお楽しみである。
カラオケにでも楽器を持ち込めば思い切り音を出せるのであるが、
一人でカラオケに行ったことがなく、近くの店はなんとなく行きにくい。

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