最近、東京に出張が頻繁にあるため、電車で読む本として、J.P,ホーガンの
揺籃の星(上)
揺籃の星(下)
の2冊を買ったのであるが、昨夜、読み始めたら止まらず、結局朝の4時までかけて
一気に読んでしまった。これでは、出張用の本をまた買わなくては・・(笑)
ホーガンのSFは結構お気に入りで、何冊も読んでいる。
今回のは三部作の1作目ということなので、しばらくは楽しめるのだろう。
今回は、「衝突する宇宙」のヴェリコフスキーの話をベースに、論を進めている。
SFの醍醐味は「本当らしさ」をベースにマジシャンのように観客を
違う世界に引き込むことであるが、揺籃の星では解説にも書いてあるように
「本当らしさ」というところで、?を禁じえない記述もあるのである。
ところが、そんな懸念を吹き飛ばすかのように非ユークリッド幾何学の
世界のように常識を否定するところからスタートして新たな体系を
構築する試みが行われているこの本の話の流れに身を任せ漂っていくのは心地よい。
(ガス型の惑星から地球タイプの惑星が生成されるのはやっぱり不自然だとは思うが・・)