何度か出ているけれど、秋に飛行船ロボコンがある。
アーキテクチャ委員の一人として、参加者からの質問もモニタする立場にあるのだけれど、
どうも、みんな「飛行船の制御」を考えていないような気がしてならない。
今回のロボコンの技術的チャレンジは通信部分だったり、飛行船の位置情報の取得だったりと
課題満載なのであるが、その部分は「コンテスト対象ではない」のである。
飛行船という浮体を小さなプロペラで制御するプログラムをモデルベースで開発するということが
あくまでもコンテストの課題なのである。
であるからして、飛行船が浮くとか浮かないとかは実は参加者はあまり考える必要はなく
あくまでもコンテスト対象のモデルに注力して欲しいのであるが、中々伝わっていないらしい。
(実は、身内のチームにすら伝わっていないので、一般参加者には無理のないことかも)
ETロボコンと同じく、ここでもきちんと物理モデルを立てて、
そいつに外乱の要因を併せて考えれば、「技」なんてものは、
論理の世界にマッピングできると私は信じているのである。
そうすれば、すり合わせが得意な日本の組込み業界なんてのも
もう少し属人性を低減し、エンジニアリングに落とし込めると
思うのであるが・・
さて、残りの期間に、みんながどこまでモデルを精密化できるのか、楽しみだ。